一体何が辛かった?
みに先生に指摘され、症状を調べるまで私は自分がPTSDだとは思っていませんでした。そもそもトラウマが何であるかもよくわかっていないほど。
そこで、今まで何が辛かったのかを子どもの頃から冷静に振り返ってみました。
まず、
自分の感情や意見を頭ごなしに否定され続けてきたこと。
物事をうまく対処出来ないのはお前が悪いと言われ続けてきたこと。
親や先生、目上の者の意見は「はい」としか答えてはいけなかったこと。
(そうでなければ、殴られる・暴言を吐かれる・認めてもらえない。)
子ども・妻・嫁などその時代に相手に求められた役割をこなさなくてはいけなかったこと。
・・・それが辛かった。
そうしたことによって、
出来ない自分は価値がなくダメな人間だ。だから自分の判断はきっと間違っている。
人に決めて貰った方がきっと正しい。そしていつも自分に自信がない。
だから結果「人任せの人生」で自分の決めた道を歩めていない気がしているのです。
・・・しかしそんなマイナス思考の自分もダメだと思うから、もう大人なんだし、
人の親になったのだから明るく強く在らねばならない。
そうして今の私の性格が形成されたのだと思います。しかし、素直に感じることは
幾つになっても、この世の中は私には生きづらい。
味わったことがある人しか分からない辛さだからこそ
どんなに親しい友人と話していても自分と友人との間に見えない膜があって、自分じゃない自分が別の所から客観的に見ている感覚。そして、それを見て私はここに居ていいのだろうか?と感じたことは数えきれないくらいありました。
その生きづらさを実感しているからこそ、娘には私のように苦しんで欲しくないのです。そんな客観的に自分が見ている感覚なんて、きっと分からない方が幸せです。だから自分の感じた事、意見を否定されることに慣れてほしくないし、上から与えられてこなすだけが全てじゃない。自分に役割などなく、存在しているだけで良いとわかって、楽しく人生を生きて欲しいと思います。
そういう人生に娘を歩ませない為に、ショックを受けた時に大切な4つの行動を
みに先生に教えて頂きました。
- ①早めの気づき
- ②早めに心と体が動くためのエネルギーチャージをする
- ③早めに相手に共感し、説明のつかないモヤモヤ対して分かりやすい言葉で教えてあげる(特に子どもは語彙がありません。)
- ④早めに自分の本心を表現する(させる)
- ①~④の行動を娘と私、それぞれ時系列にブログの記事別で当てはめてみました。
娘 | 私 | |
早めの気づき | 「ことのはじまり」 | 「ことのはじまり」 「大丈夫じゃない」 |
動くための 心と体の エネルギーチャージ | 「ことのはじまり」 の時に食べたケーキ | (記事にはしませんでしたが、みに先生の スクールで薬膳を食べ ました) |
共感し説明のつかない 説明のつかないモヤモヤ対して分かりやすい言葉で教えてあげる | 「痛いと思う事」 | 「誠意って何かね」 「痛いと思う事」 |
早めに自分の本心を 表現する(させる) | 「痛いと思う事」 | 「私は何を望むのか」 |
このように思い返してみると、みに先生はまず私を①~④の流れで誘導していて、その後は自分でも気づかない間に、娘を同じように誘導出来ていたのでは?と思います。
そして、一番重要なのは①~④の手順を経て、
自分の気持ちや意見を吐き出して、それを相手に伝えられること。
が最終目標だそうです。当たり前の事かもしれませんが、私のように抑圧された中でずっと生きていると、そういったことが難しく感じます。それでも、今回は最終目標に到達できたからこそ、思いを文章にして面談で先生に渡し、理解を得られて協力してもらえたということで、新たな学校へ対するトラウマを残さずに済みました。また、娘も自分の気持ちを親や先生が理解してくれたことで、暴力を振るわれた事以外の新しいトラウマを増やさずに済んだと思います。
そして何よりうれしかったのは、私が子供の時本当は母にそうして欲しかったことを娘にしてあげられたことです。
自信を持って!
娘はこれから教えて貰った通り、何かあればこのように私が導くことはできますが、PTSDを40年近く引きずって生きてきて、トラウマが山積みのままの私には根深い問題です。正直治るのかな?なんて思うこともあります。それでも生きづらいのはツライから、今からでもちょっとずつ向き合っていくしかないと思っています。その一歩として、PTSD的考え方である
「『自分がおかしい・自分がダメ』と思わないようにしよう!」
というのが令和3年の私の目標です。本当にささやかな目標ですが、自分を変えるのってなかなか大変で、年季が入っていればなおの事です。しかし、いまさら母を恨んでも何もなりませんし、何度言っても分かってくれない理不尽な義母に腹を立てても無駄な労力になってしまいます。なので相手に変化を求めるより、ほんの少しでも自分の見方や思考を変えてしまった方が早く解決できるのではないでしょうか。
令和3年がより楽しく、生きやすいと感じる年になりますように、努力していこうと思います。
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